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パンの洋服?
毎日3度はおいしいパンを口にするフランス人。カルティエ財団美術館では、パンで作った洋服を展示する、パンをこよなく愛するフランスらしい展覧会が開催されています。
日本人がお米にこだわるように、フランス人はおいしいパンにこだわりをもち、パン職人も自分達のパンに誇りを持って、毎日朝早くから働いています。フランスの数知れないパン職人たちの中から、MOF(フランス最優秀職人)を取得するのは、ほんのひとにぎりに過ぎません。今回、ジャン=ポール・ゴルティエ氏とMOFを持つ優秀なパン職人達が協力することで、前代未聞のこの展覧会が実現したのです。ゴルティエ氏がデザインした洋服やバック、靴、傘などを、型紙をもとに、バゲット、田舎パンなどのあらゆる種類のパンを使ってそれぞれの作品を制作することに成功しました。4ヶ月間の展覧会に耐えられるものでなくてはならないので、さすがのMOFの職人たちも、成功するまでに何度も失敗したようです。この展覧会では、見事な完成した作品同様に、それまでに重ねた失敗作品も展示されています。
美術館に入った瞬間、街角のパン屋さんから漂ってくる香ばしくて、甘い香が私達の食欲をかきたてます。それもそのはず、地下では実際にパン職人が、パンを焼いているのです。普段見ることができない、パンを作っている作業をじっくりと観察することができます。そこで作られたパンは、1階で購入することができ、パンの売上金はすべて恵まれない人たちの募金として寄付されます。
おいしそうな洋服やバックをみながら、毎日口にするパンの可能性に驚くばかりです。

La Fondation Cartier pour l’art contemporain(カルティエ財団美術館)
261 boulevard Raspail 14区
メトロ Raspail駅
毎日12時から20時まで(月曜休館)
「Pain Couture by Jean Paul Gaultier」は、10月10日までです。